実際に行った人に聞いてみた!今年5回目のGlastonburyに参加した女性にインタビュー!!(後編)

こんなに違う!海外音楽フェスと国内音楽フェス。

Q7.日本のフェスと海外のフェスで、お客さんの違いなどあれば教えてください。
A7.
観客がステージを見ることだけに集中していないこと。
悪い点からいうと、とにかくよく喋る。勿論そういう人に「しーっ!」てやる人たちももいますが。
日本のフェスだと、ステージを見逃しちゃいけない!とばかりにステージ移動時に走ったりする人が
多いですが、海外で走る人は1日ひとりかふたり、見るかどうか。

ステージ中だろうがかまわずよく喋る、というのは前回インタビューの

New Orleans Jazz Festivalを訪れた矢川さんもおっしゃっていましたね。

その分、盛り上がった時のエネルギーはすさまじいものがありますが。

なんというか、自由ですよね笑

日本人は基本「静かにしなさい!」と教育されて育つので、おぉ…異文化と感じますよね。

そして、ステージよりも自分、みたいなところがあるのか??
悠然とした態度は頼もしいですね笑

必見!目からウロコなコスパ術☆

Q8.
何かと高くつく海外フェスですが、コスパを良くするために工夫していることはありますか?
A8.
宿は徹底的に調べ、シェアする人を探します。部屋代だけでなく移動時間、それにかかる交通費も考えて
総合的に効率を判断します。飲食代のコスパ術としては、会場に着く前にできあがるよう
朝からお酒を飲みます(笑)
できるだけ宿でしっかり朝ゴハンなり会場に着く前に昼ゴハン食べて行きます。チケットは、単独ライブに日本で行くコスト、その土地に観光で旅行に来た場合のコスト等を考えると、
実はそんなに高くないんじゃないか?と思うようにしています。そこでの体験、知り合った友達はプライスレスですから。
たしかに、フェスにはお酒は重要な存在。だけど、やっぱりけっこうお金かかるんですよね…

今まで私もいくらつぎ込んできたことか笑

しかし、会場に着く前に出来上がるというのは目からウロコなコスパ術でした。

そして、そうですよね、海外フェスはフェスだけで終わるのではなく、海外の旅とセットです。

日本のフェスのチケットと比べれば安いことも多い。

そして何よりも「そこでの体験、知り合った友達はプライスレス」とは金言ですよね。

生きたお金の使い方だなと感じます。

ひとりで海外音楽フェスに行くことについて

Q9.
女性ひとりでの海外フェス参加にあたって、困ることはありましたか?
A9.
女性だから、といって困ったことはなかったです・・・。私の友人たちからも特に聞いたことはありません。
でも野外フェス(特にキャンプ)の時のトイレとシャワーは文句言う人が多いかもしれないですね。
女性に限らず、キレイ好きな人にはちょっと覚悟が必要だと思います。たまにライブ中なのにナンパされたりとかありますが、笑顔じゃなく断ることが大切です。SNSがこんなに発達しているので、twitterで検索すれば日本から行く人が見つかると思います。
私がCoachella(※コーチェラ:アメリカ・カリフォルニア州の砂漠で行なわれる野外音楽フェスティバル。
4月開催ゆえ、世界のフェス・シーズン幕開けの先陣を切る存在で、その後のフェスブッキングやアーティストの
ツアースケジュールを占う上でも非常に注目される)に通い始めた頃はミクシィでやってましたが。SNSで質問してみるとか、シェア記事を探してみるのがいいと思います。
だいたいそれで友達になった人たちが多いです。その人たちが翌年行かなくても、その友達や知り合いが
行くこともあるので、紹介してもらったり。
海外までライブやフェスに行こうと行動する人はさすがにそんなに多くないので、どこかでつながってると思います。
不安な人はcoachellaは日本から組まれるツアーに参加するのもありでしょうか。(高いけど)。
なるほど・・ これは海外音楽フェス経験豊富な大竹さんならではのアドバイス。

海外音楽フェスに行こうという人はレアだと思いますが、たしかにこのご時世、同じ趣味・嗜好を持った人とは

ネット上でつながることもできますもんね。

そこから確実に世界を広げている大竹さんのお話、とても参考になります。

そして、忘れちゃいけない!特に女性はたしかにナンパ(まがいの行為)には備えておいたほうがいいです。

私は他トピックの中で「笑顔でコミュニケーションをとることの大事さ」について書いていますが、

これはあくまで音楽を通した友情、仲間を作るうえでのこと。

自分の身は自分で守ることのひとつとして、笑顔の活用しどころを間違えないことも大事。

毅然とした態度は、旅全体をとおして海外に出ている時点で必要ですね。

今後について(まだまだ行きたいフェスが沢山・・!!)

Q10.これからあらたに行きたい海外フェスはありますか?
A10.
iceland airwaves.  ozora festival.  Sziget. Bestival. End of the Road. Bluedot. Eden Sessions.
Osheaga. Rock en Seine. Outside Lands. Bonnaroo. FYF….
まだまだ沢山あります。ラインナップ次第なものもありますし、その開催地に観光含め行ってみたいのもありますし、
友達が行っていて楽しそうだったからというものもあります。最近は地方都市のゆるフェスにはまっています。
気に入ったフェスは何回かリピートしていますが、新規開拓もしたいです。
独りで海外旅行に行ける人なら、特に気負うことはないと思います。
どのフェスも地元の人だってチケはそれなりの値段を払ってわざわざ行くわけだし、
基本は音楽が好きという共通点はどこの国から来たとか関係ないですし。現地で何もトラブルがなければ会場で一言も英語を話さなくても生きてはいけますよね・・・。過去に行ったフェスでも翌年からチケやリストバンド、入場の仕組みが変わることもあるので、
予習はしっかりしつつ、時間に余裕をもって動けば大丈夫かと思います。宿も慣れないうちは値段より安全と効率を取って近いところ、アクセスが便利なところにするとか。
そういう点では男女あまり関係ない気がします・・・日本の、特に邦楽フェスになじんでいる人には、

自由すぎるのが逆にストレス

になるかもしれないですね。

地図とかタイムテーブルとか親切なところもあればそうじゃないところもありますし、
通路とかきっちり決められて係員が誘導するとかそんなないですし。
夜にあったかい汁物はないですし(笑)

飲食物も事前にトークンが必要なフェスも多かったり、Primavera(※プリマヴェーラ:スペインで最も規模の大きい
都市型フェスティバルで、ヨーロッパを代表する20万人級の巨大フェスティバル)なんかはリストバンドのほかに
カードが配られるのですが、それで「改札」を出入りしないといけないし。行き来のシャトルバス乗り場が急に変わったり・・

そんなこともあるので、

パニくらないように予習をしつつ、こちらもゆるく構えれば。

深夜になるフェスは帰りの足だけは確保することを忘れずに・・・ 女性は特に。

さすが大竹さん、その好奇心とリサーチ力!

大竹さんが教えてくれるように、世界にはたくさんの魅力的な音楽フェスが存在していて、

気に入ったフェスのリピートも考えれば、一生のうちですべて行けるかどうか、というのも決して大げさではない話です。

それだけ沢山の素敵なフェスが存在しているのは、いい話だと思います。

世界に出る甲斐がありますね。

おっしゃるとおり、海外の音楽フェスは自由度が高い(人によって楽しみ方が様々)であるため、

「フェスはこうやって楽しむもの」という教科書的なものが存在する日本のフェス

からすると、目からウロコな体験が目白押しかと思います。

そしてそれは心地よい自由であり、自由すぎるゆえの説明不足、快適さの欠如だったり。

しかしながら、

そんな多少の困難をさしひいても行く価値ありあまる海外音楽フェス。

行く人はどんどんその魅力にはまってさらに行く、という傾向は確かにあるようですね。

今回は、経験豊富な大竹さんだからこその貴重な知恵やノウハウを伝授いただきました!

こうして生の声を知ることで、より海外音楽フェスを身近に感じていただければ嬉しいです。

大竹さん、今回は本当にありがとうございました!

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

COMMENT ON FACEBOOK