真夏の夜のジャズ~1958年・ニューポートジャズフェスティバル 奇跡の記録~
全世界でフェスが中止になった2020年の最後の救い?
ジャズフェス好きとしては、
放っておくわけにいかない
映画が公開中です。
1958年7月。実に62年前の
ニューポート・ジャズフェスティバルの熱狂を
よみがえらせた、音楽ドキュメンタリー映画
「真夏の夜のジャズ-jazz on a summer’s day-」
(映画公式HPより引用)
もう見に行かれましたか??
DVDもよいけど、コレは映画館の画面サイズと音響で楽しみたい・・・!!
これはもうもうもう絶対におすすめ…!
こういうのをタイムレスというのでしょうね。
ずっとこれから先も、見る人に感動と衝撃を
与え続けると思います。
世界中のフェスがキャンセルされた今年の夏
せめてものフェス体験ができる(涙)
体験がここに!
上映後、megちゃんと客席で拍手しましたよ。
ジャズは踊るための音楽
ジャズって眉間にシワを寄せて
難解な評論をする音楽かのように
思われがちじゃないですか?
あと、中高年向け、とか。
この映画を見たら、そんな従来のイメージが
吹っ飛ぶんじゃないかなと思います。
ああ、ジャズって踊るための
ハイになるための音楽なんだな、と
感じると思います。
老若男女、人種も関係なく
ハイになって踊ってます。
ドレスコードはタバコ?
あと、なんだかくやしかったのは
タバコがまあかっこよかったこと。
私は非喫煙者で
煙だけでもウワッとなるんですが
この映画においては
たばこの煙や吸い姿が
めちゃくちゃ絵になっています。
映画×音楽におけるタバコの魅力は
ちょっと反論できそうにないです。
今だったら野外フェスでも禁煙が多いけど
この映像の中ではドレスコードがタバコ
という感じすらしますね。
(タバコ?他のものも入ってたかな?笑)
よみがえり方がスゴイ
4K(音の話かと思ってました。
解像度のことなんですね。
いずれにしても素晴らしいからいいや)によって
鮮やかによみがえる真夏のジャズの夜は
あやしく、美しく、情熱的で、
伝説と呼ばれるミュージシャンが
実際に動いているのを、
まるで間近で見せてくれるような
迫力をもたらします。
4Kありがとう。
おかげでルイ・アームストロング御仁の
目力に感動し、気圧され、涙が出ました。
ちなみに今回は、恵比寿ガーデンシネマで
体験しましたが、ここはエントランスから
すでに映画の優雅な世界が始まっています。
大好きな映画館のひとつ。
それぞれの魅力。それぞれの尊さ。
アニタ・オデイなどは
最初はあまり乗り気じゃない客席が
リズム感と抜群に洗練された彼女の
クールながらも熱を帯びたステージに
どんどん魅せられていく様子が
描かれています。
黒の帽子とワンピース、と
シックないでたちですが
帽子には白い羽がゴージャスに飾り立てられ
ワンピースは裾が華やかに白く広がり・・
その衣装にもうっとりされられます。(amazonより)
のちに出てくる、
ダイナ・ワシントンをはじめとした
パワフルな黒人女性ボーカリストも
もちろん素晴らしいながら、
「白人である」という自分の個性を
うまく生かしたスタイルを発揮していて
彼女はとってもかっこよかったです。
そう、それぞれの個性
それぞれの魅力を光らせること。
こういうのが大事なんだよな。と
なんだか感じ入ったのでした。
お客さんもまた見どころ
そうそう、予告編にもあるように、
この映画はお客さんのオシャレさも
必見ポイント。
赤や青などのビビッッドカラーや
ピタッとしたラインのワンピースなど、
カメラが繰り返し抜くお客さんたちは
フェスを盛り上げる大事な風景です。
2020年にも新たな影響が!
ハンカチを片手に笑顔で熱唱する姿が
ド迫力でキュートなマヘリア・ジャクソンは、
ジル・スコット(!大好き!)主演で
伝記映画『Mahalia!』が製作中とのこと。(amazonより)
映画の中でも「世界最高のゴスペルシンガー」と
紹介されている彼女。
ケネディ大統領の就任式や
マーティン・ルーサー・キング.jrの告別式で
歌声を披露しているらしいのですが、
このフェスのトリを飾ったパフォーマンスが
評判となり、キャリアを築いていったんだそう。
うむ。なるほど。。泣く子も黙る歌声でした。
そしてジル・スコット主演の映画も早く見たい!
写真家が切り取る音楽フェスの風景
これらの映像を撮ったのは、
当時の新進気鋭の写真家
バート・スターン氏。
「まるで場面のひとつひとつが
完成された1枚の写真のよう」
と映画評にあるように、
音楽フェスというのは
本当に一瞬一瞬がフォトジェニックですよね。
やはり、音楽によって解放されるから
人間のすてきな面が出やすいのかな?
また近いうちに
その魅力に会いに行きたいものです。
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