海外とライブへのつのる恋しさ。BIGYUKI@COTTON CLUB

ライブ。その瞬間、その場所で目撃する意味。

(UNIVERSAL MUSIC JAPANより)
日本に暮らす者としては
海外音楽フェスが
もはや遠い思い出になりつつある昨今・・・
いかがお過ごしでしょうか。
というか、
国内でライブに行く機会すらない
昨今でもあります。
しかし、2021年3月12日。
久々に生の音楽に触れる機会を
ラッキーにも授かりました。

NYを舞台に活躍する
キーボーディスト/ピアニスト
BIGYUKIの、NY帰国直前の1夜限りのライブが
コットンクラブ東京でひっそりと開かれました。日本では決して知名度が高くない彼ですが
なんと、2016年には大手ジャズ専門誌
『JAZZ TIMES』の
読者投票のキーボード奏者部門で
ハービー・ハンコック、チック・コリア、
ロバート・グラスパーと並んで入賞という快挙!
(この並びはとんでもないではないですか!)

NYではバンドセットでの演奏が主です。
こんな感じ。https://www.youtube.com/watch?v=4lrlNO347Lk&t=2382s

JAZZ/HIP-HOP近辺に位置するものの、
ジャンルの壁を自由に行き来するスタイルで
聴く者を魅了します。
2019年の渋谷WWW.でのライブも観ましたが、
こんな感じのバンドスタイルで、
エネルギーほとばしる
素晴らしいライブでした。

COTTON CLUB公演は
予約開始から1時間で満席になる注目度!
もともと好きな場所である
COTTON CLUB。
上質な空間で美しい音楽を聴く
贅沢も久々です。

お客さんたちは、年齢層も性別も
偏りのない感じでした。
そういうのいいですね。

今回のCOTTON CLUBはこんな形態(ピアノソロ)。
細部の表現力を堪能しました。

一音一音に豊かな表情があり、
なんでこんなに美しいんだろうと
全身でため息をつく感覚
と言ったらよいのでしょうか。
とにかく聴き惚れます。

ハービー・ハンコックや
Aphex Twinのカバー等も織り交ぜ
1時間ちょっとの、MCも殆どない集中した時間は
あっという間でした。

アンコール(これが最後の曲でよかった!)
で演奏した「In a Spiral」は美しすぎて
帰り道で思い出しながらずっと聞いていました。

強い打鍵や足でリズムをとる振動が
ステージから自分の席まで伝わってきて
感激しました。

「その瞬間、その場所にいて、
この目で目撃すること」の意味の大きさを
あらためて感じました。

コロナ禍の前からすでに始まっていた
オンライン等の試みはとても尊いですが
やはり生の音楽体験というのは
かけがえのないものですね。

その場の空気感やエネルギーは、
心身にいい影響をおよぼす気がします。
(もはや健康法のような気さえする・・)

属性を超えて通じ合う営み

彼のNYでの奮闘ぶりは2018年にNHKの特集で
「ニューヨーク この街で生きる」で
取り上げられています。
https://www.youtube.com/watch?v=Vb_GUdGKDgI&t=6s

この特集、おすすめです。
「やっていけるか、じゃなく
自分がやりたいことはこれ。
こんなに心を高揚させてくれるものは
そうそうないから」など
心に響く言葉が沢山でてきますよ。

音楽を通してひとつになれる尊さ

彼はバークレー音楽院時代に
教会のミサで演奏を手伝っていた際、
黒人の老人からこんな言葉をかけられたそう。

「君は私たちの音楽を自分のものにしつつある。
どうかこれからも、弾き続けてほしい」

・・・こんなに深い喜びと、あたたかさと
緊張感と使命感をもたらす言葉が
あるでしょうか?

日本のサラリーマンの家庭に生まれ、
クラシックピアノを演奏していた彼が
はるか遠くアメリカの血で、
肌の色も文化も歴史も異なる
そして多くの黒人以外の人種が
踏み入れがたい黒人の歴史、その文化に
受け入れられた瞬間だったと感じます。

音楽を通して、そんなことができるとは
なんて尊いことだろうと思います。

「もともとはコード進行のかっこよさ
(注:ゴスペルのコード進行は本当にかっこよい)に
惹かれたけど、だんだんとその精神性に
音楽を通してひとつになれる尊さに
引き込まれていった」とも語っています。

これからますます楽しみな活躍

自身では
「NYで成功しているとはとても言えないけど、
なんとか生き残れている」
と、あくまでストイックな姿勢を崩さない
氏ですが
この先も、人種や年齢やジャンルなどの
属性にとらわれない
たのもしい活躍を見せてくれることでしょう!

そして、やはり
NYで彼のステージを見てみたい・・・!
その時は、彼の演奏と呼応しあうメンバーとの
バンドセットを見たいですね。

近い将来の実現を祈って…!!

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