海外フェス参加日記
フェスは旅の中にある。
夜のパタヤ散歩。
なかなかのノスタルジー。タイの熱海といったところだろうか。初めてくるけどなんとなくなつかしい感覚。
待ち歩きも楽しんじゃおう👣
もちろん目的はフェスだけど、せっかくの非日常、よくばりに楽しんじゃおう、が私の信条。
フェスは旅のなかにあるのです。フェス会場だけが目的地ではない。まずは、街にご挨拶。その地になじんでからフェスに参加したほうが、よりその地に受け入れてもらえるというおまじないのようなものですが。
ローカル(なるべくチェーンではなく..!)の飲食店に入り、ビールを一杯いただいたりすると、自然と気分がほぐれ、店員さんや地元のお客さん、あるいはフェスに訪れるであろうお客さんなどと会話ができたりします。
いいんです、流暢じゃなくても、正確じゃなくても。これは本当にもっと学校とかで教えるべきだと思うのだけど、旅先で母国語が違う人とコミュニケーションをとるときに必要なのは語学力よりも笑顔。笑顔ってほんとに人との距離を縮めるよ。
余談ですが、スリとかぼったくりに遭わないように警戒して険しい顔をしているより、胸を張って笑顔でいるほうがトラブルに巻き込まれないし、観光客と思ってナメられない、というのが私の経験。(ご参考ください)
いざ、フェス会場へ!
NDERFRUIT行ってくるから!」と宣言したところ「何それ。知らない。まあ楽しんどいで」とつれないながらも笑顔を見せてくれたので、嬉々として昨晩約束した送迎バイクタクシーのおっちゃんのもとへ。
念のため昨日の値段を確認し(めんどいけど大事)、きょうの日程をおさらい。合意形成しておっちゃんの後ろに乗り込む。途中、何かしゃべりかけてくるんだけど、エンジン音うるさいし英語もおたがいアヤシイもので、コミュニケーション成立率が2割を切っていたと思う。まあいい。とにかく会場へ運んでくれれば、そのほかのことはきにしないよ・・・
途中おっちゃん道がわからず露天商の方に聞いたりして、走ること約40分。ネットでは車で20分とあったけど、たいてい郊外というのはやや盛って中心地から近い風に書かれているよね。
看板が見えるまで本当に到着するんだろうか・・と不安になるくらいの大自然と民家の間をぬってぬってのバイクランだったが、見えた、見えた。WONDERFRUITとのぼりが立っているではないか。
やれやれとバイクを降り、さすがに前払いだろうと支払おうとしたところ、お金は帰りで良いとのこと。えっ??私がもし現れなかったらどうするの??そんなことしたら逃げられちゃうのでは??と信じがたく、まじですか??と再度聞くも、後でいいとのこと。
なんだか、とても心がきれいな方々なのかしら・・となんだかこっちまで心が洗われたような気分に。「信頼」ということに思いをめぐらせた。もちろん、被害に遭わないよう警戒することは必要だし、実際に悪意のある人も世の中にはいる。
けれど、人を信じるというのは尊いなあと何やら感じ入った。痛い目に遭わないことも大事だけど、それ以上に人を信じることって忘れたくないなあと、そのやり取りの中でぼんやり感じたのだった。
朝まで続くフェスながら、22時以降はおっちゃん送迎も別料金とのことで、まあ体力的にもそのくらいが限界かなあという21時にまた同じところで会う約束をしておっちゃんとお別れ。ちゃんと来てね・・よろしくね・・
会場到着!
時刻は12時半。さあ楽しみましょう。ちなみにこのフェス、MUSIC&ART&ECOをうたっており、洗練されたデザイン性もまた魅力なのだ。
リストバンドにICチップが埋め込まれてて、現金をチャージして会場のお店で飲食をするという方法。お会計はキャッシュレスで、財布は持ち歩き不要!というのが売り文句なんだが、結局不足したらミニマム100バーツで補充しなきゃなのでなんだよ財布必須じゃんねと思う。
(これがクレジットカード連動型とかだったらいいのになあ~。現金持ち歩かなくていいし、余りも出ないし。。まあ仕方なし。)
お会計の時に「ピッ」システム。「ピッ」てやってもらうの、まずまず楽しい。あ、この人もビール買うために「ピッ」中。
フェス昼間。絵にかいたような晴天
気温31度!たしか東京は3度とか言ってたような・・ いやはや見事な晴天。やっぱ野外フェスは天気の影響大なので、晴れてこそ。
このWONDERFRUIT、MUSIC&ART&ECOがコンセプトなので、造形物も興味深し。まだ昼間は、昨夜というや今朝まで騒いでたお客さんたちが寝静まっている時間なのか、人も少なく穏やか。とりあえずゆるく散歩ムードで会場を把握。
海外のフェスにきて毎度思うのは、とにかくお客さん自身の楽しみ方がいいなあということ。
お客さんのもりあがりってのは、その場にいないと経験できないもの。これもまた、現場に行く意義なのだ。ただフェスを楽しみたいだけなら、最近増えているネット配信で良いのだ。
けどやっぱり、その地に赴いて、その地の空気を感じて、現場で、五感で感じるということに私はこだわりがある。そこに喜びがあると思っている。
それは音楽を聴く、ライブを見る、だけにとどまらない、見ず知らずの隣のお客さんと交わす微笑みだったり、汗だくのなか飲むビールの美味しさだったり、勇気を出して話し掛けた出演者との会話だったり。
いろんなストーリーやハッとする瞬間が用意されている。から、やめられない。
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